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手術・治療についてOperation

白内障手術

当院の日帰り白内障手術の特徴

  • 傷口が小さく痛みが少ない、短時間かつ丁寧な手術
  • 乱視矯正眼内レンズや多焦点眼内レンズ(選定療養)にも対応
  • 大学病院レベルの難症例の手術も可能

白内障手術は当院が得意としており、最も力を入れている治療の1つです。濁ってしまった水晶体(=白内障)を細かく砕いて吸い取り、代わりとなる人工のレンズを眼の中に挿入します。手術は局所麻酔で行い、傷口は2.4mm程度と小さく、痛みはほとんどありません。通常の症例であれば10分前後で終了します。

当院は通常の保険診療である単焦点眼内レンズに加え、選定療養による多焦点眼内レンズを用いた白内障手術に対応しております。多焦点眼内レンズは遠くと近くの広範囲にピントが合うため、眼鏡の使用頻度を少なくすることが期待できます。一方、患者さんによっては焦点の合いづらさを感じたり、ライトがまぶしくにじんで見えたりすることがあるため、患者さんのライフスタイルに合わせた最適なレンズの選択を心掛けております。詳しくは当院来院時にご相談ください。

当院は大学病院での豊富な治療経験から、「進行した白内障」や「支持組織が弱っている白内障」等、難症例と呼ばれる症例にも対応しております。ほとんどの患者さんは日帰りでの手術が可能ですが、全身の状態が良くない場合や、局所麻酔で安静が保てないと思われる場合など、病状によって総合病院での入院手術をお勧めすることがあります。

お車の運転免許更新のため、手術を急がれる方は対応できることがございます。クリニックにお問い合わせください。

手術費用

単焦点眼内レンズ(保険診療)

病状、手術内容により手術費用が変わることがあります。
1割負担の方 片眼:15,000円程度 両眼:18,000円(上限※)
2割負担の方 片眼:18,000円(上限※) 両眼:18,000円(上限※)
3割負担の方 片眼:46,000円程度※ 両眼:90,000円程度※

高額療養費制度について

多焦点眼内レンズ(選定療養)

当院は白内障手術後に眼鏡をかける頻度を減らすことができる、多焦点眼内レンズを用いた白内障手術に対応しております。上記の単焦点眼内レンズの費用(保険診療)に加えて、多焦点眼内レンズの費用(全額自己負担)が追加でかかります。

当院が採用している多焦点眼内レンズ

当院で取扱っている多焦点眼内レンズの種類と追加費用は以下のとおりです。多焦点眼内レンズは種類によって様々な特性がありますので、患者さんの生活状況や趣味などを考慮して、相談の上レンズの種類を決定しております。詳しくはクリニックまでお問い合わせください。

レンズの種類 焦点 追加費用(片眼)
Clareon PanOptix 3焦点 380,000円
Clareon PanOptix 乱視用 3焦点 430,000円
Clareon Vivity 焦点深度拡張型 380,000円
TECNIS Odyssey 連続焦点型 360,000円
TECNIS Odyssey 乱視用 連続焦点型 410,000円
Vivinex Gemetric 3焦点 340,000円
Vivinex Gemetric 乱視用 3焦点 390,000円
Vivinex Gemetric Plus 3焦点 340,000円
Vivinex Gemetric Plus 乱視用 3焦点 390,000円

※2025年4月1日改訂

網膜硝子体手術

硝子体とは眼球の大部分を占める透明なゼリーのことを指します。いろいろな病気によって、硝子体に濁りが出たり、膜が張ったりすると、視力が落ちたり歪んで見えるようになります。網膜硝子体手術では、病状に応じて硝子体を切除し、膜の除去等を行うことにより、視機能の改善や病気の進行予防が期待できます。

網膜硝子体手術は非常にデリケートで、眼科手術の中でも最も高度な手術の1つに挙げられます。当院は大学病院でのこれまでの経験を活かし、局所麻酔での日帰り網膜硝子体手術を行っております。小切開硝子体手術(傷口約0.4mm)に対応した手術装置を導入しており、日常生活に早く復帰することが可能です。手術にかかる時間は症例によって幅がありますが、多くは30分〜1時間程度です。病状によって、入院での治療が望ましいと思われる場合は総合病院への適切な紹介を行っております。

適応疾患

網膜前膜、黄斑円孔、糖尿病網膜症、網膜剥離、硝子体混濁、硝子体出血など

手術費用(保険診療)

1割負担の方 片眼:18,000円(上限※)
2割負担の方 片眼:18,000円(上限※)
3割負担の方 片眼:100,000円〜180,000円程度※

  • ・病状により手術内容が異なり、手術費用が増減する場合があります。
  • ・同時に白内障手術を行う場合、3割負担の方は約30,000円が追加でかかります。

高額療養費制度について

緑内障手術

緑内障とは徐々に視野が狭くなる進行性の病気で、眼圧を下げることによって進行を食い止められることがわかっています。眼圧とは目の硬さのことを指し、房水と呼ばれる目の中で作られる水の量と、排出される量のバランスで上がったり下がったりします。眼圧を下げる治療として、当院では以下のような手術を行なっており、緑内障のタイプや重症度に応じて治療を選択しております。

1.選択的レーザー線維柱帯形成術(SLT)

房水が排出される線維柱帯と言われる部位に特殊なレーザーを打ち、排出される房水の量を増やして眼圧を下げる治療です。目を切らずに眼外からレーザーを打つため、痛みはほとんどなく5分から10分程度で終わります。治療当日から特に安静の必要はなく、日常生活の制限もありません。

手術費用(保険診療)

1割負担の方 片眼:10,000円程度
2割負担の方 片眼:18,000円(上限※)
3割負担の方 片眼:30,000円程度

高額療養費制度について

2.線維柱帯切開術

目詰まりを起こした線維柱帯(房水が排出される部位)を切ることにより、排出される房水の量を増やして眼圧を下げる手術です。手術後、出血によって少しかすんで見えますが、通常は1週間程度で見やすくなってきます。白内障手術と同時に行うことが可能です。

手術費用(保険診療)

1割負担の方 片眼:18,000円(上限※)
2割負担の方 片眼:18,000円(上限※)
3割負担の方 片眼:60,000円程度※

  • ・病状、手術内容により手術費用が変わることがあります。
  • ・同時に白内障手術を行う場合、3割負担の方で約30,000円が追加でかかります。

高額療養費制度について

3.水晶体再建術併用眼内ドレーン挿入術(iStent)

目詰まりを起こした線維柱帯(房水が排出される部位)にアイステントと呼ばれるチタン製の医療機器を埋め込み、排出される房水の量を増やして眼圧を下げる治療です。線維柱帯切開術より出血が少ない分、回復が早い特徴があります。必ず白内障手術と同時に行います。

手術費用(保険診療)

病状、手術内容により手術費用が変わることがあります。
1割負担の方 片眼:18,000円(上限※)
2割負担の方 片眼:18,000円(上限※)
3割負担の方 片眼:96,000円程度※

高額療養費制度について

抗VEGF療法

適応疾患

  • ・滲出型加齢黄斑変性
  • ・近視性脈絡膜新生血管
  • ・糖尿病黄斑浮腫
  • ・網膜静脈閉塞症による黄斑浮腫
  • ・血管新生緑内障

上記疾患の進行に関与する血管内皮増殖因子(VEGF)の作用を抑える注射を目に打つ治療で、視力の改善・維持が期待できます。点眼麻酔を行い、非常に細い針を使って投与しますので、痛みはほとんどなく、針先が目に近づいてくるのが見えることもありません。注射後は帰宅するまで眼帯をつけさせていただきます。

当院では病状に応じて使用する薬剤を使い分けており、検査と注射を同日に行うことも可能です。注射の効果が切れると再発することがあるため、定期的な通院と治療が重要となります。

当院で採用している抗VEGF薬と1回の費用の目安

  1割負担の方 2割負担の方 3割負担の方
ルセンティス® 約10,000円 18,000円(上限※) 約30,000円
ラニビズマブBS® 約8,000円 約16,000円 約24,000円
アイリーア®2mg 約14,000円 18,000円(上限※) 約42,000円
アイリーア®8mg 18,000円(上限※) 18,000円(上限※) 約56,000円
ベオビュ® 約13,000円 18,000円(上限※) 約38,000円
バビースモ® 約17,000円 18,000円(上限※) 約50,000円

高額療養費制度について

高額療養費制度について

  • ・高額療養費制度とは、病院や薬局の窓口で支払う医療費がひと月の上限額を超えた場合、超えた分の金額が支給される制度です。健康保険証を持っている方は利用できます。
  • ・上限額は年齢や所得に応じて定められており、患者さんによって異なります。詳しくは厚生労働省のホームページをご覧ください。
    厚生労働省ホームページへ「高額療養費制度を利用される皆さまへ」